2011年 11月 05日
(実はこちらが最後に訪れた訪問地になるのですが、記事の構成上、こちらを先にUPいたします。) JR草津駅からバスに乗って15分。 “芦浦”というバス停で途中下車しました。 バス停からさらに歩くこと10分少々。 まわりは長閑な田園風景が広がります。 太陽が傾いてきました。 時刻は4時を回ろうとする頃。 次第にどこか追われるような気持ちになってきます。 BGMはRobert Milesの「Children」。 やがてこんもりした森が見えてきました。 【芦浦観音寺】 芦浦観音寺は、堀に囲まれ、内部に石垣や土塁を配しており、城郭を想起される特異な寺観を呈している。 湖東地域における延暦寺の一拠点であり、東門院とともに、比叡山を守護する重要な役割を果たしてきた。 織田信長が当寺に湖水奉行をまかせて以来、7代110年にわたって当寺は湖上一切の管理に当たった。 寺でありながら、政治的色彩の濃い寺院だった。 仏像や絵画、茶道具、文書などが残されており、「近江の正倉院」と呼ばれる。 通常非公開。 拝観・見学には予約が必要。 ぜひこの目で見てみたかった、芦浦観音寺。 お寺さんとは思えない、まさに城壁のような外観。 この中にお宝がわんさかと…と思うと、トレジャーハンターとしては(誰?)心騒ぐものがあります。 あいにく拝観予約していなかったため、今回は入り口までになりますが、 春と秋でしょうか、一般公開もされているようです。 機会があればぜひ、内部を見学させていただきたいものです。 また、現在は湖岸から内陸に向かって約3kmほどの位置にありますが、 当寺はこの辺りが湖岸に面していたとのこと。 なんでしょう、地形が変わった? 琵琶湖の水位が低下した? 悠久の歴史に想いを馳せるにふさわしい出来事です。。 さて、いったん芦浦バス停まで戻り、今後は真逆の方向へと歩いていきます。 やがて天満宮が見えてきました。 この境内の中に、花摘寺跡があるのです。 【花摘寺跡】 聖徳太子開基とされるが、平安期には寺院が廃絶したと思われる。 付近一帯は白鳳期の寺院「花摘寺」の跡地で、境内にいくつかの礎石がある。柱座を有す十数個の礎石、手水鉢に転用された燈心礎、一辺174㎝四方の石造露盤等の寺院遺品が残されている。 花摘寺… なんともチャーミングな名前です。 白鳳期という時代の名称とも絡んで、優雅さがアップ。 私が訪れた時刻は夕方の4時半をまわった頃。 夕暮れ迫る境内では、地元の子供たちが鬼ごっこをして遊んでいました(上の写真の鳥居に子供がしがみついています)。 そんな境内の片隅に、乱雑に置かれた礎石の跡。 あまり優雅ではありませんが… この状況から当時の面影を想像するのは難しいのですが、また発掘調査の途中だとも聞きます。 今後、新たな発見があるかもしれませんね。 さて、長きに渡ってお届けしてきた近江路・仏女ブロガー旅紀行も次が最終回。 「みずの森」です。
by esu-san
| 2011-11-05 22:29
| 近江路・仏女ブロガー旅紀行
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