2012年 10月 21日
五個荘の近江商人、豪商たちの屋敷を見てまいりましょう。 まずは外村繁邸。 【外村繁】 明治28年(1895)、四代目外村宇兵衛の妹みわに婿養子吉太郎(1868-1953)を迎えて分家したのが始まり。東京日本橋と高田馬場に呉服木綿問屋を開き、活躍した。吉太郎の三男は、私小説家として知られる外村繁(1902-1961)。繁は、一時家業を継ぎ商人となるが、文学を志し弟に家業を託す。「草筏」「筏」「花筏」など近江商人を題材とした小説や自らの人生をつづった数多くの作品を残した。(東近江市観光協会HPより) 暖簾がふわりと揺れて、旅人を誘います。 他の商人たちとは違い、作家としての道を選んだ外村繁。 屋敷全体にどこか静謐な雰囲気が溢れています。 入ってすぐの所にある水場は「川戸(かわと)」といいます。 外を流れる水路を引き込み、洗い場や防火用水に使います。 丸いちゃぶ台が懐かしい。。 畳の上になにやら赤と黒の丸い物がいくつも置かれていますね。 広間の様子。 ここにはなにやらモダンな柄の衝立や襖が。 先ほどからなにやら・・・と妙なものが目に付くのですが、 これはちょうどこの時期、「国際芸術祭 BIWAKOビエンナーレ」というイベントが開催されているのでした。 近江八幡と五個荘を会場に国内外から多数のアーティストが作品を展示されています。 古い町家と新しい芸術の奇妙な融合。 懐かしさと斬新さが入り混じる不思議な感覚。 面白くて素敵な取組みです♪ さて、外村繁の代表作は「草筏」「筏」「花筏」の筏三部作。 万年筆と原稿用紙の組み合わせがいいですね。 今時の作家さんの必需品といえば? パソコン、でしょうか? 箱階段をギシギシ登ると・・・ 広い屋根裏部屋には木箱が整然と並べられていました。 1階に戻って、おくどさんに。 使用人の方も含めて、多くの人がここで生活されていたのでしょうね。 当時の活気が偲ばれます。 庭には一風変わった狸の置物が。 蔵や家を守る守護狸といいます。 二つの目は大きくくり抜かれ社会情勢を見通せる人間に、太っ腹な精神をもち、近江商人の家訓に学びタヌキ(他を抜く)のごとく秀でた人になるように、との教訓を与えて置かれたものだそうです。 今日はほんとにいい天気。 天秤の里、五個荘の散策はまだ続きます。。
by esu-san
| 2012-10-21 14:07
| 近江路・ビワイチ旅紀行
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